『ザ・ウィナー』の話

youtubeチャンネルにアレックス・コックス『ザ・ウィナー』のオープニングをアップしてる。

www.youtube.com

去年の一月頃、fredという外国人からメッセージが届き、

「お前がアップしてる『ザ・ウィナー』は手に入らないバージョンの可能性がある」

と書いてあった。

コックス自身が自作を語る本で、本作は出来が気に入らなかったプロデューサーにより音楽差し替えなどの再編集が行われ、それが現在ではソフトとして出回っているバージョンだという事は知っていた。

fredが全編のデータを欲しがっている、というのはどん臭い俺でも分かったし、正月で浮かれてたのでVHSからPCに改めて映像を取り込み送ることにした。

なんでそんな映像持ってるかっていうと、もう二十年近く前にTV放送されていたものをビデオで録画していた。だから、とてもじゃないけど見てられない当時の邦画やTVドラマのCMがばんばん入ってて、浮かれていた気分が次第にウツへと変わっていった。

死ぬような気持ちでデータを送りつけ感謝などされつつ、その後もfredと少し交流などあり彼の頭には、やたらと親切で金を要求しない日本人がいる、というのがあったように思う。

お金で幸せになれないし、特に他の人の映画でお金を得る、というのは何だか気持ちが悪い(youtubeチャンネル、収益化の条件は満たしてるけど審査に落ちてます。どれだけ再生数増えても俺には一円も入ってきません)

アレックス・コックスの、それも『ザ・ウィナー』なんてマイナーな映画で繋がれた事、遠いところからわざわざ俺のところに来てくれた事を嬉しく思う。